ニーチェ自身によるニーチェ入門書, 2002/2/6
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レビュー対象商品: この人を見よ (新潮文庫) (文庫)
ニーチェに今更言われるまでもなく、この人は見とくでしょう。だってこの本は机上の空論・暖簾に腕押し・天空の城ラピュタだなんて、そんなものを一切合切まとめて破壊する、つまり無用なものと生にとって必要なものと無用なものをきっちりとしていかなくてはならないと言うことを我々に痛感させ、我々の足下がいかに危なっかしいものであるかを暴き出す。
ニーチェが死んでまだ100年。自分の作品を次の2世紀の歴史だと言い放ったニーチェ哲学の寿命はまだあと100年。この予言は本当に当たりそうだ。この一世紀ではニーチェの問題意識が一般にも浸透した。次の一世紀はその問題を解くときである。
哲学など机上の空論だなどと言う人には是非読んでもらいたい生に直結したニーチェ本人によるニメ!チェ入門書。
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